国立市防災訓練に参加してきました【後編】

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展示されていたパネルの一部。避難所でペットと過ごす際に気を付けたいことなど。

前編に引き続き、「モルモットハウスくにたち」のマネージャーが、国立市の総合防災訓練にペットオーナーとして参加して学んだこと、感じたことを書いてみたいと思います。

普段より長く感じられる距離を歩き、持ち出し袋を何度も肩にかけ直し、空のキャリーはできるだけ平行に保ち、歩くことしばらく。いよいよ防災訓練の集合場所である第三小学校の校庭が見えました。早速校門をくぐって中へ。

ぐるっと見回してみると、防災訓練でおなじみの起震車 (地震を疑似体験できる車) が向こうに見えます。他にも日本赤十字のテントでは三角巾を使った傷手当の実習、東京ガスのテントでは緊急時のガスの扱い方の解説など、いろいろなコーナーが展開していました。しかし今回の目的であるペット防災関係ブースにまず行くことにし、入ってすぐ左手のテントへ。

獣医師さんたちが詰めていらっしゃる「ペット防災」のテントブースには、恐らくペットオーナーさんたちと思われる方が数名いらっしゃり、皆さん熱心に展示に見入っていらっしゃいました。

ブースにいらした獣医師の方々は、国立市内で開業していらっしゃる先生方でした。犬猫オーナーさんが多い中、空のキャリーを抱えたモルモットオーナーが気合いたっぷりに入ってきたことに少々驚かれたようでしたが(笑)、東京都が同行避難を推奨している こと、エキゾチックアニマル (うさぎ、モルモット、ハムスター、フェレットなど) のオーナーさんたちは是非オーナー同士のネットワークを作って情報交換してほしいこと、室内飼育の動物たちも、災害が起きて外に逃げてしまった時のため、避妊去勢手術を是非検討してほしいことなど、いろいろなお話を聞かせていただきました。

ペット防災コーナーに展示されていたパネルの数々。

ペット防災コーナーに展示されていたパネルの数々。

【教訓その3】かかりつけ獣医さんと、緊急時の対応について話し合っておこう
例えば、愛モルが動物病院に入院しているとき・飼い主が付き添わずに診察をしてもらっているときに災害が起きた場合、どのように連絡を取り合うかは、かかりつけの獣医さんとあらかじめ話し合っておければ安心ですね。電話やメールはすぐに通じない場合もあるので、例えばFacebookでかかりつけの病院とつながっておき、緊急時にはメッセージ機能などを活用して連絡を取り合うのもひとつの手かもしれません。

まずは、行きつけの獣医さんに、「緊急時の連絡はどのようにすればよいでしょうか?」と聞いてみることから始めてみるのもよいですね。

かかりつけの獣医師さんはじめ、地域の獣医師さんと情報交換をしたり、相談したりする場が広がっていくといいな、と思いました。

【教訓その4】飼い主が積極的に動こう
かなりサイズの小さいキャリーを持ってテントブースに入ったからか、参加者の方の中には「ワンちゃん?ニャンちゃん?」と、キャリーの中を覗きこまれる方も。「今日は空なんですけど、本当はモルモットが入ります!」とお返事すると、みなさん笑顔で「そうよねー、大切な家族だものね、一緒に逃げなくちゃね」と返してくださって、何か嬉しい気持ちになりました。

ペットとしての認知度は高いとはいえないモルモット。ペット防災に関する計画やトークも、やはり犬猫に関するものが中心になりがちです。でも、逆に言えば、それは飼い主さんが積極的に動かなければ、誰も助けてくれないかもしれない/助けられないかもしれない、ということでもあるような気がします。

そのためには、例えばモルモットフードなどの食べ物は必ず備蓄しておく、キャリーはすぐに使えるよう準備をしておく、いざという時の預け先を検討しておくなどの対策が考えられますが、必要になるものは各家庭・各地域・各モルモットによってだいぶ違ってきます。

パネルの一部。

同行避難に関するパネルの一部。小動物への言及もちゃんとあります。

例えば、「複数飼育・雄1匹に雌2匹・別ケージで飼育・3人家族でお父さんは在宅勤務、お母さんは電車通勤片道2時間、お子さんは学校・1匹が高齢のため投薬の必要あり・ペレット等はいつもネットでまとめ買い」という家庭と、「複数飼育・雌2匹を同じケージで飼育・一人暮らしで車通勤、投薬の必要なし・ペレット等はいつも近所の専門ショップで購入」の家庭では、避難するシナリオや必要になる物資の調達方法が全く異なってくることも考えられます。

他の家庭に必須なグッズが我が家には全く必要ないという可能性もありますし、その逆もありえます。犬や猫の同行避難や防災については既に多くの情報がネット上にあるため、参考にしながら、ぜひご自分のモルたちやご家族専用の防災計画を作ってみてください。

私たちが参考にしているのが、ペットの同行避難を専門に手掛けていらっしゃる、人と動物の防災を考える市民ネットワーク・NPO法人アナイス のウェブサイトです。当団体のマネージャーは、これまで数回、アナイスの平井潤子先生がリードされるワークショップや講演会に出席してきました。今後、当ブログにも、ワークショップ等で学んだ情報を随時掲載していく予定です。

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