かかりつけ獣医さんと健康診断の大切さ

我が家の「もり」です。上から見るとどんな生き物なのか、いまいちわかりませんね (笑)

我が家の「もり」です。上から見るとどんな生き物なのか、いまいちわかりませんね (笑)

ピーチが虹の橋を渡ってしまってから、そろそろ1か月が経過しようとしています。「もっとこうすればよかった」「あの時こうしていれば・・・」等、後悔することも勿論山ほどありますが、そんな中、「これだけはピーチのためによかった」と思えたのが、日頃から通い、ピーチ含めモルモットたちのことを理解してくれているかかりつけ医さんを持っていたことです。

ピーチの様子を日頃からよく理解してくださっていたかかりつけ獣医さんがいたからこそ、不要な検査などでピーチに不必要に大きな負担をかけることなく、最期の時までの時間を安心させてあげられたのかな、と思います。ピーチは我が家で看取りましたが、その前にかかりつけ獣医さんのところで治療を受け、鎮痛治療をしていただいて、呼吸等がだいぶ楽になった様子でした。

初めて家に来たときから何度もお会いして、先生や看護師さんが大好きだったピーチ。体調がひどく悪いにも関わらず、先生に抱っこされると甘える様子を見せていたので、恐らく安心したのでしょう。

言葉を話すことも、自分で獣医さんに行くこともできないモルモット。それだけに、オーナーさんが気を付けて体調管理をしてあげることはとても大切です。排泄の量が少ない・減った、いつも飛びつくお野菜に興味を示さない、毛を逆立ててケージの隅で丸くなっているなどの行動がみられたら、早めに獣医さんに行きましょう。

もちろん今回のピーチのように、獣医さんに行っても息を引き取ってしまうケースもありますが、それでも行かなかった場合よりも、投薬・注射などで痛みを取るなどの処置により、より楽に最期を迎えられる場合も多いのではないか、というのが個人的な印象です。

しかし、具合が本格的に悪くなってから駆け込むのでは、もともと環境の変化を嫌うモルモットに、非常に負担をかけてしまうことになります。

「病院」という概念がそもそも理解できないモルモットにしてみれば、もともと体調が悪いところに、安心できるおうちから連れ出され、他の病気の生き物たちの鳴き声や動き回る音、人の話し声などが周囲から一気に押し寄せてくる環境にわけもわからず連れて行かれてしまうわけで、これは無理もないことかもしれません。

加えて、以前にも書いたように、モルモットは「エキゾチックアニマル」に該当するため、どこの獣医さんでも診てもらえるわけではありません (中には「モルモット診察可能」と書いてはいても、非常にいいかげんにしか診てくれない獣医さんもいるようですが・・・)。いざとなった時に慌てないように、「かかりつけ医」を持っておくことはとても大切です。

そのためには、モルモットが健康な時点から病院に足を運び、健康診断をしてもらうのが一番よい準備方法ではないかと考えます。

【かかりつけ医さんの大切さ】
当団体のかかりつけ医さんとは、ピーチをお迎えした時からのおつきあいです。我が家でお迎えしたモルモットたちは、基本的にはお迎えの翌日、長距離移動後などの事情がある場合でも、遅くても一週間以内には健康診断に行くことにしています。これは、以前のご家庭で気づいていなかった怪我や病気などがないか確認するためです。

かかりつけの先生も看護師さんも、我が家のモルモットたちを非常に可愛がってくださっており、モルたちも懐いているようです。そのため、体調が若干悪くても、モルたちもあまり怯えることなく診察していただいており、飼い主としてはとても安心です。

また、大型のワンちゃんなど、キャリーに入らない動物患者さんが待合室にいる場合は、草食動物とその飼い主は使っていない処置室で待機させていただけるなど、きめ細かく配慮してくださり、その点も大いに助かっております。

一度、休診日にピーチの体調が悪くなり、開いていた別の病院に行ったことがあるのですが、慣れない環境と知らない先生・看護師さんにすっかり怯えてしまい、いつもは少し体調が悪くても悠々と診察してもらうピーチが、まるで別モルのように暴れて怖がってしまったということがありました。

これは特に新しい先生や病院のせいというわけではなく、ただでさえ体調がよくない時に慣れない環境に連れて行かれ、よく知らない人たち (たとえ獣医さんであっても) に触られ、びっくりしてしまったことが原因なのではないかと思っています。事実、その後かかりつけ医さんに行った際には、暴れることもなく素直に診察されていました。

また、獣医さんとしても、モルモットたちの普段からの状態や性格を知っておくと、体調が悪くなったときに差がわかりやすく、治療しやすいということもあるようです。ピーチが息を引き取る前も、かかりつけの先生がピーチの日頃からの状態を考慮に入れ、適切なケアをしてくださいました。「触られるのが嫌いな場所」「ナデナデはどれくらい好きか」などの基本的な情報であっても、患獣を知っている人と知らない人ではやはり、本モルがどのくらい安心して治療を受けられるかに大きな差が出るのではないかと思います。

【健康診断に行きましょう】
恐らく各医院で若干の差はあるでしょうが、我が家のかかりつけ医さんによる健康診断では、主に次のような検査を実施していただきます。

・尿検査 (血の混じったおしっこをしていないか、細菌がいないかなどの確認)
・便検査 (寄生虫などがいないか、健康な便が出ているかの確認)
・簡単な歯の検査 (不正咬合がないか・口の中に傷がないかの確認)
・触診と聴診 (お腹がちゃんと動いているか、まぶたの裏はどんな状態か、お腹を触った時に違和感がないかなどの確認)

結果を受けて気になる部分があれば、これに超音波検査やレントゲンなどが入ることもあります。

また、体重測定もしていただきますが、これはモルモットの健康をチェックする最良の基準ですので、ぜひ家庭でも日頃からやりましょう。

便検査と尿検査以外には基本的には飼い主が付き添うため、日頃から気になることなどがあれば、検査の途中あるいは検査後に相談してみましょう。聞くことを忘れないように、メモにしておくと安心です。たくさん質問をしてくれる獣医さんであれば、なお安心ですね。

繰り返しとなりますが、モルモットはどんなに体調が悪くても、飼い主さんに「病院に連れて行って!」と言葉で伝えることも、自分で歩いて獣医さんに行くこともできません。生き延びるために体調不良を必死に隠すのがモルモットの本能であるため、飼い主の注意だけではできることに限界があるとはいえ、防げる病気で早すぎるお別れをすることになっては悔やんでも悔やみきれないですよね。

そして、健康が悪化してから治療するよりも、悪化を未然に防ぐことができれば、モルモットにも飼い主さんにもそれが一番。健康維持のためには、運動と適切な食事、安心できる環境のほか、飼い主さんもモルモットも安心できる獣医さんに日頃から診ていただくことも大切です。愛モルちゃんの健康で楽しい生活のため、ぜひ!

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