モルモットにおすすめのキャリー・Part 1: ソフトキャリー vs ハードキャリー

標準

two9月1日は防災の日。

いつ何時、大きな地震や災害が起こってもおかしくない日本で暮らす以上、家族の一員であるモルモットをどのように守ってあげるかも、是非考えておきたいものですね。

ペレットの買い置きやペット用持ち出し袋の用意など、できることはいろいろありますが、どんな場合でも絶対に用意しておきたいのが、移動用のキャリーです。

正しいタイプのものを選択すれば、中に入れて安全に避難できるばかりでなく、万が一家に戻れなくなった場合は仮ケージとして使用することができます。

小型犬/猫用、もしくはウサギ用のキャリーを使用する方が大半ではないかと思いますが、種類がなかなか多いので、どんなものを買ったらいいのか戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、「モルモットハウスくにたち」ボランティアが、実際に各製品を使用してみた感想をまとめてみました。あくまで個人の感想・主観であることをご理解いただいた上で、キャリー選びのご参考となれば幸いです。

【外出時はキャリーを使いましょう!】
lupin_04まずは、「外出のときに何故キャリーが重要か」というお話から…

くれぐれも、抱っこ「だけ」で外出することは避けましょう!

「うちの子は慣れているから」と、抱っこだけで外出されている方もいらっしゃるようですが、実はこれ、かなり危険なんです。

モルモットの耳と鼻はとても良いので、人間の耳には聞き取れない音(遠くで吠えている犬の声や、カラス・トンビ等の捕食者が鳴いている声など)が聞こえたり、慣れない匂いがしたりすると、普段は抱っこ大好きな子でも、パニックを起こして慌てて隠れようとしたり、暴れたりすることもあります。

それに、飼い主さんが手を滑らせたり転んだり、もしくは他の人からぶつかられたりして、誤って落としてしまうこともあります。

人間の胸くらいの高さから落ちればあっさり骨折してしまいますし、打ち所が悪ければそのまま亡くなってしまうことも…。

また、「自家用車の中だから安心」とキャリーに入れずに外出し、何かのタイミングで開いたドアから逃げてしまった、という事故もあるようです。

そして、移動する車から逃がしてしまえば、かなりの高確率で、それが最後のお別れになってしまうという悲しい結末が待っています…。

また「すり抜けて逃げてしまった」「引っ張った衝撃で首つり状態になった」などの事故の可能性があるため、ウサギ用や犬用のハーネスや首輪の使用も考えものです。

どうしてもキャリーが見つからないけど急いで外に出なくてはいけない、という場合は段ボール等でも代用できるかもしれませんが、紙はかじってお腹にたまってしまう恐れもあります。また、ペットシーツを引いてもやはり紙。水に弱い素材なので、排泄物対策にはやはり限界があります。

ペットキャリーでない布バッグなどに入れると、空気が十分に入らず、窒息してしまうこともありますし、布であればおしっこやうんちの対策は段ボールよりも難しいかもしれません。

こう考えると、やはりキャリーは早い段階で購入した方がよいといえそうです。

【ソフトキャリーかハードキャリーか?】
さて、キャリーを購入することになったとして、どんなタイプのものを選べばよいでしょうか?

動物用キャリーには、布などでできたソフトタイプ、プラスチックなどでできたハードタイプの、大きく分けて2つのタイプがあります。

我が家にあるのはマルカン社「うさぎのおでかけバッグ」(ソフトタイプ)、Fantasy World社の「プチキャリー」・スペクトラム ブランズ ジャパンの「ペットスイート」(ハードタイプ)、リッチェル社の「キャンピングキャリー」の計4種類です。

ここからは、この4種類を使用した経験から、使用感・安全性などを比較してみたいと思います。繰り返しとなりますが、あくまで個人的な体験から考えた利点・欠点ですので、そのつもりでお読みくださいね。

【ソフトタイプの利点】(写真は「うさぎのおでかけバッグ」)

MR-273_1+柔らかく、折りたためるので、収納場所を取らない
+通気性が比較的よい
+軽いので、力のない人にも安心して扱える

【ハードタイプの利点】(写真は「ペットスイート」)
pet_suite_gs

+丈夫なので、外部・内部からの衝撃に強い
+上部と下部のパーツに分解できるものを選べば、あまりかさばらない
+解体してたためるタイプのものを選べば、手入れ・掃除も楽

【ソフトタイプの難点】
-ぶつかられたり自分の腕が当たってしまったりすると、中にいるモルモットにそのまま衝撃が加わり、非常に危ない (バスや電車を使って移動する場合や、人通りの多い場所を通過する場合は、避けたほうが無難)
-かじり癖のある子は、中からかじって壊してしまう可能性が高い(ラベルなどを食べてしまったりすれば、取り出すのに手術が必要になることも)
-外側からの衝撃に弱いので、長時間の使用や災害時の使用には不向き

【ハードタイプの難点】
-解体できないものは、しまい場所に困ることがある
-組み立て式のものは、作りや組み立て方が甘いと安全に使用できないことがある (ドアが外れてモルモットが脱走する、留め具が外れ、モルモットが落下して怪我をするなど)
-ソフトタイプに比べて重いことが多く、小柄な人・体力のない人には持ちづらい
-構造によっては空気がこもるので、換気・冷暖房対策が必要になる

【結論: 非常時のことを考えると、ハードキャリーがおすすめ】
panel3大きなものだけでも2011年の東日本大震災、そして2015年の熊本・大分大震災と、とかく災害の多い日本。

飼い主さんも、いつモルモットを連れて避難しなくてはいけない状況になるか分かりませんし、場合によってはある程度の期間、自宅以外の場所で暮らさなくてはいけなくなる可能性もあります。

この項目一つだけとっても、やはり長時間使用のできるハードキャリーを購入したほうが無難なのではないかと思います。

バス・電車など公共交通機関を利用して移動することが多い場合は、衝撃に弱いソフトタイプは危ないため、避けたほうが無難ではないかと感じます。

また、ソフトタイプは、外見が単なる鞄に近いため、中に生き物が入っていると思わずにぶつかってくる人がいるかもしれません。

どうしてもキャリーを床に置かなくてはならない場合、誤って蹴られたり踏まれたり、ぶつかられたりしてしまえばモルモットの命にかかわります。

また、電車が急停車した場合や、突然電車が混んでしまってスペースの確保が難しい場合なども心配です。

加えて、モルモット飼育初心者さんであれば、飼い主さん自身が「動物をキャリーに入れて歩く」ことそのものに慣れていないため、うっかりキャリーの中のモルモットに肘や手をぶつけてしまったり、脇を締め過ぎて持ってしまったりという「事故」も考えられます。その点も、ハードタイプであれば安心です。

車での近距離の移動が大半の方であれば、ソフトキャリーでも問題はあまりないかもしれませんが、公共交通機関での移動が多い場合は、やはりハードタイプを購入されたほうが無難ではないでしょうか。

次の記事(Part2)では、「上開きタイプ」と「横開きタイプ」の比較をしてみます。

 

広告