モルモットが入院することになったら: 愛モルちゃんと一緒に病気に立ち向かうためのコツ (1・入院前・中編)

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pexels-photo-262218朝起きたら、愛モルちゃんの様子がどこかおかしい。動物病院に急いで駆け込んだところ、獣医さんに「かなり悪い状態です。これは入院して処置した方がいいですね」と言われてしまった…。

モルモットがちょっと体調を崩すだけでも心配でたまらなくなるのに、入院が必要なほどの重大な症状になってしまったら、多くの飼い主さんはとても冷静ではいられないのではないでしょうか。

しかし、生き物である以上病気にはかかるもの。「入院」も、飼い主として覚悟しておくべき事態の一つともいえます。

「くにたち」の先住モルモットたちのうち2匹も、年末から新年にかけて手術・入院・通院となり、冷や汗をかく思いをしましたが、普段から通っている動物病院の素晴らしいスタッフの皆様による的確な処置と手厚いケアとで、何とか今まで乗り切ることができています。

今回の記事では、いざ入院という事態になってしまった際も、愛モルちゃんをしっかり支えることのできる飼い主でいられるためのヒントについて、卒業モルモットたちの通院に同行することもある「くにたち」代表とマネージャーの体験、およびアメリカの獣医さんによるアドバイスを中心にまとめてみました。

※前後編となります。後編はこちらから

0. 信頼できるモルモット診察可能な動物病院を探しておく
pexels-photo-263402このブログでも何度も書いていますが、いざモルちゃんの体調が悪化してから病院を探すのでは、遅すぎることのほうがずっと多いのです。

自然界では大きな動物に食べられてしまう存在であるモルモットは、体調が悪いことを飼い主にも必死で隠してしまいます。飼い主さんが「何かがおかしい」と気づいた段階ではもう手遅れ、という事態も決して珍しくありません。

また、「モルモット診察可能」と明記してある病院でも、実際に行ってみると「実はあまり分からなくて」「モルモットが診られる獣医が来るのは金曜日だけです」などと言われることもありますし、悲しいことですが「たかがげっ歯類」と非常にぞんざいに扱われることもあります。

加えて、どんなに評判の良い病院/獣医さんでも、飼い主さんとの相性が良くなければ効果的な治療ができないこともあります。

決定的にモルちゃんの体調が悪化して慌てる前に、信頼できるエキゾチック専門医さん、もしくは信頼できる獣医さんを探しておき、できれば何度か通院しておきましょう。

健康な段階で何度か診てもらっていると、普段からの飼養環境や飼い方なども把握してもらうことができ、緊急事態により正確に・迅速に対応してもらうことができます。

もっと言えば、飼い方に改善点があれば指摘してもらい、病気が発生するのを食い止めることもできるかもしれません。

medical-563427_960_720当方のモルモットたちの入院や手術もかなり急だったのですが、信頼できる病院の信頼できる獣医さんに普段から診察していただいており、普段から診療方針や治療姿勢を理解できていたため、「この先生の手術ならば大丈夫」「こちらの病院のアフターケアならば大丈夫」と、大船に乗った気持ちで臨むことができました。

持病があり、普段から診てもらっていたモルモットは、「通いなれている病院」で「何度も会って可愛がってもらっている獣医さん・看護師さん」たちに囲まれ、リラックスした状態で手術を受けることができたようです。

病院通いに慣れていないほうのモルモットも、飼い主である我々が落ち着いて緊急事態に臨むことができたため、よりよい治療を受けさせてあげられたのではないかと考えています。

言うまでもなく、愛モルちゃんは自分で自分の症状を獣医さんや看護師さんに説明することも、病院を選ぶこともできません。

飼い主さんが最良と思い、納得できる選択をしてあげられるよう、緊急事態が起きる前から病院選び・通院をしておくことをお勧めいたします。

1. 入院から退院、退院後までの治療計画を、メモを取りながら把握する
writing-notes-idea-conference入院してからはどのような治療をどのような頻度で受けるのか、何を目標に治療をするのか、どれくらいの期間入院する予定なのか、退院後はどのようなケアが必要になるかなどは、入院の際に獣医さん・看護師さんとしっかりお話ししておきましょう。

ここでお勧めしたいのが、ノートとペン、もしくはタブレットなどを持参し、話した内容のメモを取ることです。

よほど何度も通院していて入院の可能性の話が出ているか、去勢避妊手術など以前から計画できるタイプの入院でない限り、ほとんどの飼い主さんは「入院」という事態になれば気が動転してしまうと思います。

話を聞いているようで聞くことができておらず、家に帰ってから色々と思い出せずに慌ててしまう、という事態を防ぐためには、メモを取るのが一番有効です。

個人的には、紙とペンでメモを取るのがお勧めです。手を動かしてメモを取るという動作そのもので落ち着く方も少なくないようですし、図も描きやすく、誤って消してしまうこともなく、あとで見返すのも簡単です。

治療にあたる先生ご自身が治療計画メモを書いてくださることもありますが、補助としてメモを取っておくのも悪くないかもしれません。

入院が長期になる場合は、多くの病院では面会をお願いすることができます。面会に行く時間枠が設けてあったり、治療経過を話し合うために飼い主さんだけが通院し、その際に面会させてもらえたりと、システムは病院によって違います。担当の先生や看護師さんに確認しておきましょう。

また、病院によっては、「普段食べているペレット・牧草を持ってきてください」「給水器を持ってきてください」などの指示が出ることもあります。

何度も往復しなくて済むように、「何をいつ持っていけばよいのか」もしっかり記録しておきましょう。

2. 深呼吸する
pexels-photo-321576一度愛モルちゃんを病院にお任せしたら、まずは深呼吸をして落ち着きましょう。

この時点で飼い主にできることは、良い意味でも悪い意味でも何もありません。この時点で飼い主さんが慌てたり思い悩んだりしても、良いことは何一つありません。

ゆっくり深呼吸し、脳に酸素を行き渡らせましょう。

今後何をすればよいか、どのように愛モルちゃんの退院を待てばよいか、1で取ったメモを見返すのも良いでしょう。

3. 家族や友人に連絡する(できれば直接会う)
baby-teddy-bear-cute-39369モルちゃんへの愛情を理解してくれている家族や親しい友達が近くにいれば、その人に連絡して入院のことを伝えましょう。それも、できればメールやLine、Twitterではなく、直接会う・電話することをお勧めします。

不特定多数に向けたTwitterやFacebookでは、「大丈夫ですか?」「頑張って」という応援のメッセージ複数に何度も返信したりすることが思わぬ負担になったりしますし、退院後にも逐一様子を報告しなくてはならないような気持ちになってしまい、肝心の愛モルちゃんの看護に集中できなくなることもあります。

また、病気のことを何度も繰り返し書くことで、どんどん気持ちが暗くなっていってしまうことも…。

電話や対面での会話では、不安な気持ちを口に出すことで気持ちが却って落ち着くことがあります。今後、病院で取り乱してしまうかもしれないと思ったら、一緒に来てもらえないかお願いしてみるのも悪くないかもしれません。

4. 立ち止まらずに動き続ける
pexels-photo-787942ここでいう「立ち止まる」は心理的な意味だけでなく、実際の行動も含まれます。座り込んでくよくよ悩んでしまったり、病気のことを延々とネット検索してしまったりしがちですが、この時点では既にモルちゃんは病院で治療を受けているはず。

ひたすら座り込んで「悲しい」「心配だ」とくよくよ考えているだけでも、飼い主さんが暗い気持ちになるだけ。愛モルちゃんの健康に良いことはほとんどありません。

ストレッチなどの軽い運動は、脳に血液を運んでストレスを軽減してくれることもあります。また、軽い散歩をすることで、密室から出て新鮮な空気を吸い、気持ちを切り替えることもできます。

また、これも人によりますが、会社や学校がある方は、可能な限り通勤・通学した方が良いこともあります。「いつもの環境」に身を置き、いつもの生活をすることで、愛モルちゃんの不在を常に意識する必要がなくなるからです。

後編に続きます
参考: http://carteranimalhospital.com/a-vets-5-tips-for-coping-with-a-pet-emergency

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